ボドゲ界にヘボの嵐が吹き荒れる!?「卓上ヘボコン」レビューその②
こんにちは、なんかおもしろいこと、びびのやです
当ブログでゆるゆる書いている駄文がまさかの製作者様に読んでいただけていると知り驚愕するびびさん。
いつもどおり、書きたいことを書いていこうと思います。
今回は前回の記事の続きです。
前回の記事はこちら↓
卓上ヘボコンレビュー!今回はルール編です。
今回はルール編です。
ただしこのゲーム、前回も書きましたが「ヘボい」ことがキーワードになりますので、ご了承ください。
ざっくりとしたルール
・・・の前に、この「ヘボコン」もともとはボードゲームではなく「実際にあるロボット競技」です。
ですのでゲームをする前に元ネタを知りましょう。そうすることで200%は楽しみが増します。
詳しい情報はこちら
動画はこちら
個人的に好きだったのはこの戦いでした。
本家は全体的にこういうノリで戦っているようです。
つまりボードゲーム版である「卓上ヘボコン」も当然ながらこういうノリで戦うことが重要になります。
以下は上記HPより引用したヘボコンの心得からいくつか抜粋しものになりますが。
ヘボコンの心得
- ・勝者は恥じよ、敗者は誇れ
- 敗北はヘボさの証です。試合に負けたときこそ、誇ってください。ただしわざと負けるのはダメです。本気で戦って負けるのが、真の「ヘボ」です。
- ・すべての失敗は美しい
- 電池の方向を間違えてロボットが動かない、会場で修理をしようとしてよけいに壊す、会場に来る途中でロボットをなくす……、などなど。すべての失敗はあなた自身の「ヘボ」の証です。ヘボコンでは高く評価されるでしょう。
- ・他人のヘボをたたえよ
- 会場にはあなただけでなく、たくさんのヘボいロボットと、その製作者が集まっています。おたがいのヘボさをたたえあい、尊敬しあいましょう。
- ・常にヘボを楽しむこと
- ヘボコンを楽しんだあなたは、ヘボのすばらしさについて理解しました。これはヘボコンの会場内に限った話ではありません。ヘボコンの最終目的は「ヘボを楽しむ人生を手に入れる」ことです。
- ヘボコンの会場を離れても、よく見るとあなたの身の回りにはたくさんのヘボい物があふれているはずです。その魅力に気づき、愛しましょう。
また、ロボット作り以外にも自分が不得意な活動に挑戦してみましょう。いままではうまくできなくて苛立つだけだった作業でも、いまなら自分自身のヘボさを楽しむことができるはずです。失敗することや、うまくできないこと、その愉快さをあなたは知っているわけですから。
文:ヘボコンマスター 石川 大樹
素晴らしいと思いました。
勝ち負けが重要視される技術屋の世界であえて「ヘボさ」に重点を置く、本家「ヘボコン」、そしてその世界観をボードゲームに輸入した「卓上ヘボコン」
勝ち負けではなく「ヘボく!」これは新しい!
ボドゲ界にヘボの嵐が吹き荒れますね 、嵐の中で輝いて欲しいですし、銀河へ向かって飛んで欲しいです。
そこを念頭に置いた上で!
ざっくりとしたルール説明!(2回目)
卓上ヘボコンは大まかに分けて3つのフェイズに分かれます。
① パーツを集める!
② パーツを組み立てる!!
③ バトル!!!
になります。
① パーツを集める。
ずらっとならぶ歯ブラシやボタンなどなど
初期配置はこんな感じ
ボードの周りにパーツを並べます。
よく見るといっちょまえに頭部の造型が違うロボ(ヘボい)。
目のパーツ前にあなたの相棒であるロボ(ヘボい)を配置
参加者の中で最も最近ロボットを動かした人から順番にパーツを取ります。
さすがにびびのやにはいなかったので「最近お台場でガンダムを見た」人からスタートしました、ちなみにゲムマの帰りに見ました。
びびさんは赤ロボ。三倍速くはなりません。
自分のロボの前4つのうちのどれかのパーツを取り、自分の回路版の上におく。
これを9回繰り返します。
プレイ中「あーそれとりたかったのに!!」みたいな声が上がりましたが、伺うと別に戦略も何もなくただ「パーツの形が面白かったから」との理由でした。既にヘボい戦いは始まっております。
とったパーツは自分の回路盤の上へ。このとき自分が何をとったのか見てはいけません。
見てしまうとこの後の組み立てで有利になるからです。そしてそんなことをしてしまうのはヘボくないからです。
② パーツを組み立てる
パーツの組み立ては先ほど入手したパーツをうまいこと6×6のマスの回路版の中に組み込んでいきます。
3・2・1 ヘボコン!!!の掛け声でスタート!
恥ずかしい掛け声を周りにスルーされながら、組み立てをいそげいそげ!
ここでどう掛け声を言うのか、恥ずかしがっていてはヘボくないですが、堂々としていればいいのかというとそれはそれで微妙です、ヘボくあるための高度な心理戦が要求されますね。
そして出来上がった人は、キッチンタイマーを押します。
キッチンタイマーて。
これについても先日「びびさん、わざわざキッチンタイマーを買ったんですか?スマホのタイマーでいいのに・・・」と言われました。「このゲームについてきた」と言っても信じてもらえませんでした。
で、タイマーが鳴り終わったらその時点で組み立ては終了
点数計算というか出来栄えの確認です。
点数は6×6=36マス-空いたマスの数になります。
つまり最高点は36点・・・?と思ったあなたは「ヘボくない」です。
どういうことかというと
ハイテクなロボットなど減点だ!!
ということで、すべてのマスを埋めてしまうとヘボくないため「ハイテクペナルティ」が課されてしまい、マイナス8点となります。(なので最高は35点)
これはアレですかね、みんながゼンマイ仕掛けのロボの中で一人だけ重機を持ってくるような大人に向けての配慮ですかね。
とはいえ、ここで数字を追い求めすぎてしまうと個人的にそれはヘボくないと思いますので「ロボットができた!やったー!」ぐらいのノリのでも楽しいかもしれません。
ちなみにこの時点で「やべえ前にしか進めない!」とか「ほとんど回転しかできないい!!」とか「けむり出すしかできない!!」とか「自爆しちゃう!」などのヘボい怒号が飛び交います。実にカオス!
組み立てで得られた点数の書いてある場所にチップをおきます。
めっちゃ枠からはみ出るチップ
各自の持ち点をボードに置いたら、所定の位置にロボ駒を置いて準備完了。
いよいよバトルスタートです!
③ バトルスタート!!
キッチンタイマーを押した(一番にパーツを組み立て終えた)人からスタート、ロボを動かしていきます。
各パーツの6角形のマークに、ナットをおきます。
ナットをおきますというボードゲームではあまり聞かない単語。
あなたの相棒は、おいたパーツに描かれた行動をします。
画像中の矢印の場所を間違えました。本当は↓ ←ですね。(ヘボい)
行動は
矢印の方向に進む
その場で回転する
光るor煙を出す(加点)
の3種類、光るのか煙を出すのかは各自のさじ加減でどっちでもいいです。
どうやって動かすか、回転させるか考えたり、考えなかったり、加点したり、減点したり、光ったり、煙を出したりしながら。相手に押し出され、リングアウトしたら脱落、最後まで残れば点数がもらえます。
なので組み立てた回路の矢印次第では、ずっと回っていたりずっと反復横とびをするなどのヘボい挙動を見せることになります。そのときはヘボさを讃えましょう。
で、順番に進めていき、勝負は終盤、びびさん(赤色)のターン・・・。
赤ロボットと残りの矢印に注目。
何も考えないで動かした結果、右に進んだらリングアウトであるにもかかわらず、残った矢印が右しかない状態になりました。
とるべき術はひとつだけだ!!!
自爆しました。(リングアウト)
点数が高い人が勝利ですが、場内は「あんだけ矢印があったのに特に攻撃も何もしないで勝手に自爆した」びびさんが最ヘボ賞となりました。
ちなみに誰が優勝したのかは覚えていません。
そして思い出してください、「卓上ヘボコン」はヘボいことこそ素晴らしいと!!
びびさんは素晴らしいヘボであったと、「ナイスヘボ!」だと皆様から祝福されました。
以降ヘボコンをするたびに「あ~こないだ自爆してたよね、ナイスヘボ!」といわれます。
ざっくりとした解説は以上です!
ということで「卓上ヘボコン」のレビューでした。
失敗・負けが同等以上に価値のあるものである、というルールは誰もが安心してゲームができる、とっつきやすいものだと思います。
実際にボドゲ会でこれを序盤にやったところ、それ以降のゲームでも失敗が笑いになり「ナイスヘボ!」が飛び交う和やかなゲーム会となりました。
ボードゲームは場合によっては失敗や勝ち負けに対して、ついつい熱くなってしまう側面もありますが、「卓上ヘボコン」はそれ以外の可能性を見つけてくれる名作だと思います。
びびのやのボドゲ会では勝ち負け以上に「ナイスヘボ!」が飛び交う、和やかなボードゲーム会ができればなぁと思っています。
※ ちなみにこのゲーム、勝ちを意識して超本気でやると、ものすごいガチゲーに変わります、ただのバカゲーにはとどまらないところにも底の深さを感じます。
オススメですので、ぜひ皆さんも手に取ってみてください!!
まぁ片付けの際にナットをぶちまけたびびさんはもう本当にどうしようもないヘボだと思いました。
びびのやでは定期的にボードゲーム会を行っております。
社長ともども皆様のご参加お待ちしております!
びびのや